低温やけど 壊死 治療 切除

低温やけどで壊死すると切除治療が必要になります

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エコロジーの観点から、近年湯たんぽの人気が高まっています。
また、エアコンが普及した現代でもこたつを愛用する家庭は依然として数多く存在します。
これらのような暖房器具を使用する際に気をつけなくてはならないのが低温やけどです。
ストーブのように温度の高い暖房器具に触れると一瞬でやけどを負いますが、その場合すぐに離れればやけどは皮膚の表面にとどまります。
しかしこたつや湯たんぽをはじめ、電気毛布やあんか、カイロなどは体に触れてもそれほど熱いわけではありません。
そのためつい長時間にわたって接触してしまうことがあるのです。
そうなると低温やけどは皮膚の表面よりもずっと深いところまで到達します。
特に注意が必要なのは温度感覚が低下している高齢者や、自分では危険を判断できない幼い子どもなどです。
ひとたび低温やけどが起こると、皮下組織が壊死してしまうことも珍しくないためです。
壊死した組織に対しては、冷やしたり医薬品を塗布するなどの治療を行っても細胞が壊死から蘇生することはありません。

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低温やけどで皮下組織の壊死が起こったら、治療法としては壊死した範囲の組織を切除するという処置が必要となります。
高温やけどの場合であれば皮膚の表面のみにやけどが起こっていることもあり、そういうケースなら切除しなくてもまず湿潤療法を用いて治療効果を出すということも可能です。
しかし低温やけどの場合はもっと深い組織が壊死してしまっているので、最初の段階の治療法としては湿潤療法ではなく切除という方法が一番効果的なのです。
どの程度の範囲で組織を切除するかは医師が適切に判断します。
切除によって壊死した患部を取り除いたら、次に切除した跡に新しい組織が再生できるように湿潤療法による治療を開始します。
患者による個人差や低温やけどの深さによる違いはありますが、だいたいひと月から3ヶ月前後くらいで治療の効果が現れ新たな組織が患部を覆うようになっていきます。
このように、低温やけどはいったん起こると壊死した部分の切除という大がかりな治療が必要となるため、高齢者や幼児がいる家庭ではこまめに暖房器具の使い方をチェックしてあげることが大切です。

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