やけどにステロイド薬は即効性があり、短期間なら心配なく使えます
やけどは日常生活で多い外傷の一つです。やけどした時は直後の応急処置が非常に重要です。
まず水で十分に冷やし、傷の程度に合った治療をする必要があります。局所のやけどであれば水で痛みがなくなるまで十分に冷やします。
保冷剤やアイスノンも効果的です。
軽い症状だと皮膚の赤み、腫れ、疼痛などがありますが、十分に冷やして水ぶくれが出てこなければ自宅で様子を見ても大丈夫です。
中等度になるとかなりの疼痛と水ぶくれができてきます。
水ぶくれはつぶさないようにし、つぶれてしまった場合にはワセリンなどの軟膏をたっぷり塗りガーゼが傷口につかないようにします。
またラップや傷口につかない加工がされたガーゼなどを使い、ガーゼを交換す時に新しくできてくる表皮をはがしてしまわないようにしましょう。
お湯をかぶったり服に火がついたなど、広範囲で重度のやけどはすぐに医療機関を受診する必要があります。
症状はやけどを負った面積が広ければ脱水や炎症などによるショック症状など様々な全身症状が現れます。
使用される薬は主に軟膏やクリームです。
軟膏は保湿性が高く、皮膚を保護する作用があるのでかさかさした肌に適しています。
クリームは軟膏ほどべたつかず皮膚に浸透しやすいですが、傷に塗ると刺激になることがあります。
硬く暑くなった皮膚に適しています。傷口に塗ってガーゼで覆い、定期的に取り替えましょう。使用後に発疹や赤み、かゆみ、腫れ、乾燥やひび割れなどの症状が出た時は副作用の恐れがあるので医師に相談する必要があります。
市販の薬が使えるのは軽い症状の時だけです。ステロイドが気になる人は皮膚に優しいステロイドを含まない軟膏を選ぶといいです。
副作用などを気にせずに気軽に使うことができます。ステロイドの入った軟膏は痛みや赤みには即効性がありますが、長期間の使用は免疫力を低下させたり副作用が出る場合があります。
病院で処方される薬は、症状や範囲によって使い分けられます。主にばい菌の感染を予防するもの、傷の治りを助けてくれるもの、傷ついた組織をきれいにするもの、傷が深く潰瘍となってしまった時に使われるものなどです。
処方された薬に不明な点があれば医師や薬剤師に確認し、使用方法や用量をきちんと守ることが大切です。
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